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本誌記事 テーマリポート
2024年07月号
【倒産】新型コロナ関連の倒産1034件/コスト高と人手不足相まって「増加傾向」止まらず!?
民間信用調査機関・東京商工リサーチ福岡支社の調査によると、2023年度の九州・沖縄の企業倒産件数(負債1000万円以上)は759件、負債総額約963億円だった。件数は、前年度比197件増(35%増)で2年連続で前年度を上回り、過去10年では最多。コロナウイルス関連倒産は累計1034件に達した。 返済期迎える「ゼロゼロ融資」 会社側が存続諦めることも 新型コロナ関連の倒産は2020年2月以降の集計開始以来、累計で1034件にもな…
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本誌記事 エリアリポート
2024年07月号
【宮崎】油津の歴史・文化的遺産を後世に/戸村精肉本店・元社長の「献身」がまちづくりに発展
宮崎県日南市が歴史・文化を生かしたまちづくりに今年度から動き出す。同市が交易港、漁港に発展する礎の一つとなった油津地区に資料館を設置するほか、国登録有形文化財に指定されている花峯(はなみね)橋の復元などを進める。引き金となったのは、市内の精肉店社長だった故・戸村サチ子氏による多額の寄付。遺志を継いだ行政と民間団体が寄付金などを活用し、市の再興を図る。 資料館を集客拠点に 歴史的な橋の復元も 市…
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本誌記事 テーマリポート
2024年07月号
【空港】利用者が復調し新たな設備も着々/インバウンド拡大で「コロナ禍前を上回る」ところも
コロナ禍での行動制限や水際対策によって、九州・沖縄の各空港は一時、利用者がほとんどいない状況となっていた。しかし、2022年に水際対策が緩和された後に、5類移行で行動制限がなくなったことで、インバウンドをはじめ、空港利用者が急速に増えている。民営化された福岡空港や熊本空港では新たな設備投資も進んできている。 福岡は過去最高の利用者数 インバウンドが押し上げる 福岡空港の2023年度の利用者数は約2493万…
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本誌記事 テーマリポート
2024年07月号
【飲食店】人手不足や物価高騰の影響じわり/行動制限緩和に伴う売り上げ増加も「コスト高」先行
行動制限緩和に伴う人流増加や、5類移行後のインバウンド層の利用により飲食店の売り上げは右肩上がりを続けている。しかし、人手不足への対応に加え、昨今の円安による仕入れ食材、燃料費の高騰や賃金上昇によるコスト高の逆風も吹いている。その中で、工夫を凝らした取り組みなどで現状を乗り越える動きも見られる。 経済再開で露呈した人手難 アルムナイなどで人材確保 飲食業でも5類移行後に露呈したのが人手不足。帝国…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年07月号
OH!ニッポン「皇位継承問題 ~旧宮家からの養子案を支持する」
皇位の安定的継承について各党による国会の議論が動き出した。中心論点は、政府の有識者会議が2021年12月の最終報告書で打ち出した(1)旧宮家出身の男系男子を養子縁組で皇族とする(2)女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する─の二つだ。老生は(1)については賛同するが、(2)には反対する。反対の理由は、後年、必ず混乱の元となるからである。 皇位継承の在り方が議論されているのは、男系継承を貫くのが危うい状況に…
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本誌記事 特集・福岡都市圏
2024年07月号
【福岡中央銀行】地域経済の持続的な発展に貢献するために
昨年10月、福岡中央銀行はFFG(ふくおかフィナンシャルグループ)と経営統合した。経営統合により、これまで経営理念に掲げてきた「中小企業専門金融機関」としての役割をさらに進化させ、地域になくてはならない銀行を目指す。 経営統合後の目指す姿 FFGとの経営統合は、福岡県を本拠地とする両社が力を合わせて、福岡県内の幅広いお客さまの課題解決や成長をサポートすることによって、地域社会の持続的成長に貢献してい…
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本誌記事 エリアリポート
2024年07月号
【北九州】O&Mで先行する風力産業拠点化/国内初の専門人材育成への「トレーニング施設」を開設
北九州市は2011年から、風力発電関連産業の集積を図る「グリーンエネルギーポートひびき」事業に取り組んでいる。洋上風力発電では大規模洋上ウインドファームが整備中のほか、風車の部材製造、組み立て、O&M(運用・保守管理)など、風力発電の総合拠点化を図っている。特にO&Mは5月に全国初の専門トレーニング施設が開設するなど、先行的な動きが加速している。 九州は洋上風力有力地 西日本唯一基地港湾指定 北九州市…
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本誌記事 特集・福岡都市圏
2024年07月号
【INTERVIEW】福岡商工会議所 会頭(西日本シティ銀行 会長) 谷川 浩道氏「取引適正化の推進で地域経済守る」/インバウンド回復も「行き過ぎた円安」には懸念
コロナ5類移行後、街ににぎわいが戻り、地域経済の回復が感じられるが、半面、原材料高や人件費の上昇で、地方の中小企業は、難しいかじ取りを迫られている。これに対し、福岡商工会議所の谷川浩道会頭は、大手などに「取引適正化」を強く求める。 「博多どんたく」に人出230万人 訪日外国人観光客数は“過去最高” ─今年は福岡商工会議所などが主催する「博多どんたく港まつり」が、コロナ5類移行後初めて“制限なし”で開催さ…
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本誌記事 業界・地域リポート
2024年07月号
再建への道は前途多難 山形屋ショック!!(1)長期の業績低迷から脱せず私的整理に/最終債権者会議前に「再建案内容」が漏れる
創業270年を超える鹿児島市の老舗百貨店「山形屋」が長期にわたる業績不振から取引金融機関の支援を受けて私的整理を進め、経営再建に乗り出すことになった。金融債務総額は360億円。山形屋が経営危機に陥った要因や、厳しい環境の中でスタートした再建は今後どうなるのか、3回シリーズで探っていく。1回目は私的整理に至るこれまでを主に見ていく。 事業再生計画案を承認 一部債権者には不満? 山形屋の再建に向けては昨年…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2024年07月号
四季漫筆「天寿は必ずしも長寿ならず」
新聞を手にしてまずどこから読むか。現役時代は1面をざっと見てから気ままにパラパラとめくっていた。それが歳(とし)を重ねるごとに、社会面とローカル版の死亡欄にやたら目が行くようになった。そしてあることに気づいた。死因に「老衰」が増えているのだ。 ちなみに昨年末から今年3月に亡くなったお笑いタレントの坂田利夫さん=死去当時(82)、写真家の篠山紀信さん=同(83)、元NHKアナウンサーの鈴木健二さん=同(9…