財界九州ONLINE本誌記事のみを対象としたサイト内検索が可能です。
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【佐賀】佐賀駅BCで相互乗継割引開始/「交通ネットワーク維持」へ垣根を越えたスクラム
今年1月、佐賀駅バスセンター(BC)で、県初となるバス事業者4社による相互乗継割引制度が開始した。昨年開業した「SAGAアリーナ」でのイベント開催やインバウンド復活に伴うバス需要の増加への対応と、総体的なバス事業の収入確保が狙いだ。また、交通インフラ維持に向けた自動運転バスの実証実験など、交通ネットワーク維持に向けた取り組みも本格化している。 佐賀県下初の取り組み 22年にはリニューアルも JR佐賀駅東側…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【熊本】地場企業にも広がる半導体投資/TSMC第2工場の「トヨタ出資」に期待感高まる
2021年のTSMC(台湾積体電路製造)熊本進出表明以降、県経済への波及効果は10年間で10兆円に上るとされ、さらに第2工場の熊本進出も決定するなど、引き続き地域の各方面に半導体特需が続く見込みだ。九州域内での大規模な半導体関連投資が目立つ中で、売り上げ拡大に向けて人材確保、育成など地場企業の積極的な投資も広がっている。 10年で10兆の経済効果 第三次産業も約3兆円 今年12月に本格稼働するTSMCは地元熊本を中心…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【大分】新造船効果で旅客・貨物需要増加/カーフェリーの特徴生かし「二次交通問題」解決図る
コロナ禍で落ち込んだ大分県内の観光需要が回復する中、新造船投入によって大型フェリー「さんふらあ」を利用した新たな観光客の集客が進んでいる。一方、「2024年問題」をきっかけに、大量輸送が可能な海上輸送の活用が注目される中、船の大型化に伴う積載量増加で、大分県外の企業からの利用も増えるなど新たな輸送手段としての期待が集まっている。 再認識される海上輸送 輸送力と快適性が向上 昨年、商船三井さんふらわ…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【北九州】問われる文化財保護の行政体質/再開発を優先も「門司港レトロの成功」ジレンマに
北九州市の文化財保護行政のあり方が問われている。昨年秋に明治期の初代門司港駅関連遺構が出土し、学術団体は現地保存を求めているが、市は遺構の一部を切り出して移築して保存する方針。過去には城野遺跡や日本を代表する建築家の村野藤吾氏が設計した旧八幡市立図書館なども姿を消した。「トップが変わっても同じ問題が噴出するのは行政体質」との声も出ている。 門司港鉄道遺構巡り イコモスが乗り出す 北九州市門司区…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【宮崎】宮崎牛イスラム圏輸出へ第一歩/世界人口の「4分の1」未開拓地域の商圏を狙う
宮崎県産牛肉の輸出量が年々拡大する中で今年2月、イスラム圏向けに対応した食肉加工施設が宮崎県西都市で稼働した。イスラム教徒は世界の人口の4分の1を占めるとされる。県内にはすでに米国や欧州連合(EU)向けの処理施設がフル稼働しているが、今後、イスラム圏への販路が確立されると宮崎牛の輸出が飛躍的に高まるとみられている。 「ハラール」対応の施設 最短で今年5月に認証 宮崎県西都市に2月、イスラム教の戒律に…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【エリアフォーカスインタビュー熊本/古荘 貴敏 氏(古荘本店 社長)】熊本の伝統工芸生かすファッションブランドを立ち上げ
「土着の文化、日本古来の格好良さをリブランディングし“外貨”獲得につなげる」 グローバル化やDXが叫ばれる昨今、経済社会では、生産性向上や効率化が加速度的に進む。ところが、熊本経済界の重鎮である老舗企業が、これとは真逆の新規事業開発に挑んでいる。熊本古来の土着文化を尊び、職人の手仕事にこだわるファッションブランド「ubusuna(産土)」を立ち上げた古荘貴敏氏に話を聞いた。 《熊本土着の文化や職人の手仕事…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【福岡】幸福度向上へ企業と連携次々に/国交省の「グリーンインフラモデル自治体」に選定
福岡市に隣接する、人口約9200人の久山町。田園風景が広がり、面積の3分の2を森林が占める。町はここ数年、福岡県内の複数の大学や企業と連携しながら、町民のウェルビーイング(心身の健康)向上を加速させている。あえて開発を抑制することで豊かな自然を残し、町民の生活の質や健康、人的交流による地域活性化を目指す取り組みがほかの自治体などから注目を集めている。 森林資源生かし脱炭素 財団から文科相賞受賞 国土…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【長崎】県都で乱立する分譲マンション/「西九州新幹線開業」と「中心部再開発」で供給急増
長崎市のマンション市場が熱くなっている。地場だけでなく、全国展開するデベロッパーや、福岡市を本拠地とするデベロッパーなどの進出が相次ぎ、供給戸数が増加している。ただ、供給が増える一方で、需要はそこまで多くなく、販売は苦戦しているようだ。平地が少なく、人口流出も多い長崎市のマンション市場の動向を見てみる。 相次ぐ県外資本の進出 地場とともに供給拡大 2022年から長崎市の分譲マンション市場は競争が激…
-
本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【鹿児島】中央駅商店街のにぎわいじわり/鹿児島中央駅東口の再開発「ライカ開業」から3年
鹿児島中央駅東口に隣接する一番街商店街入り口(鹿児島市中央町19・20番街区)に、商業・サービス施設と分譲マンションからなる再開発ビル「鹿児島中央タワー」がオープンして4月で丸3年が経過する。コロナ禍での厳しい経済環境の中でのスタートだったが、陸の玄関口としての魅力向上や、一番街をはじめ駅前商店街のにぎわい創出につながっている。 県内一を誇る高層ビル 7店舗の屋台村が好評 JR鹿児島中央駅東口を出て駅…
-
本誌記事 業界・地域リポート
2024年04月号
【動かすDX〈デジタルトランスフォーメーション〉(24)】ウエイク測定し風力発電効率向上/日本特有の環境条件に合わせた風車で経済性と耐久性を追求
風力発電などに用いられている風車のブレード(翼)が回転すると、風の下流側には「風車ウエイク」と呼ばれる、風速が低下する場所や風の乱れが大きくなる場所が形成される。これにより期待した発電量が得られず、風車内外の突発的な故障や事故なる可能性もある。九州大の内田孝紀教授(風工学)は、ドローンを用いて、ドローンが受けた風を逆算する独自の手法で、風の予測精度を高める研究に取り組んでいる。 風速や区域、地…