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本誌記事 テーマリポート
2024年06月号
【釜山港】国際海運ハブ機能高める新港開発
韓国ではここ数年、2030年国際博覧会(万博)誘致に向けた取り組みが活発だったが、昨年11月の博覧会国際事務局(BIE)総会でサウジアラビアの首都リヤドに決まり、涙をのんだ。しかし、30年に向けた新空港整備などのインフラ開発計画が進行しており、同国南東部沿岸に位置する釜山広域市においても、24時間運営の新空港計画や大規模な港湾開発が進んでいる。 同市の釜山港は、同国4大港湾の一つで、北東アジアのコンテナ物流…
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2024年06月号
【別府港】さんふらわあ新船投入で利用増に
モーダルシフト需要取り込み PFI活用でにぎわい創出へ 大分県の中央に位置し、別府湾の西奥部にある別府港は、関西や四国方面とのカーフェリー輸送を中心に発展してきた。昨年、商船三井さんふらわあ(東京)は、25年ぶりに別府国際観光港(大分県別府市)と大阪南港(大阪市)を結ぶ定期航路へ新造船フェリー「くれない」「むらさき」の2隻を投入した。 同船は車両積載能力が旧型船に比べ、乗用車積載数は97台から100台に…
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2024年06月号
【大分港】大在(おおざい)地区のコンテナ機能を増強中
関東向けRORO船九州1位 TSMCにらみ「道路整備を」 東西25キロ10港区からなる大分港は、深い水深の天然の良港を持つ。また、日本で唯一の世界最大級の鉄鉱石運搬船(40万トン級)が満載で接岸できる日本製鉄九州製鉄所大分地区の専用シーバース(水深30メートル、延長620メートル)がある。1964年に新産業都市に大分市が指定され、臨海部には鉄鋼、石油化学など、内陸部にはITや精密機械などの企業が立地する工業地帯として発展…
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2024年06月号
【識者の視点】九州産業大 商学部 准教授 魏 鍾振(ウィ ジョンジン)氏「近隣の海外港と連携し役割分担で活路」
国際的な海運の状況は、アジアや欧米を中心に全体的に貨物量が順調に伸びており、特にアジア域内の貨物量が全体の3割を占めている。一方、運賃はコロナ禍で港湾施設のロックダウンやコンテナの供給不足などもあり、一時的に急騰していたが、昨年にはコロナ前の運賃水準にまで落ち着いた。ただ今年1月から運賃は再び急騰している。 アジアから欧米にコンテナで運搬するには、エジプトのスエズ運河と中米のパナマ運河の二つのル…
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2024年06月号
【川内港】地元利用や資源循環拠点化を促進
利用促進へ周辺自治体と連携 京セラは博多港から切り替え 県内に5カ所ある重要港湾の一つで、県北西部に位置する川内港(薩摩川内市)は、コンテナ貨物を取り扱う釜山港行き定期航路を週4便、神戸行きフィーダー航路を含めると、国際定期海上コンテナ航路が週5便運航されている。今年は同航路開設20周年に当たる。 貨物の取扱量は、輸出入が7割あり、輸出では紙・パルプなどが7割以上、輸入では木材チップなどが9割を占める…
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2024年06月号
【中城湾港】那覇港との機能分担と連携を模索
3市2町にまたがる広大港 物流T3隻同時着岸へ整備 中城(なかぐすく)湾港は本島東側の中南部に位置し、3市2町2村にまたがる。南北の二つの半島と沖合にある二つの離島に囲まれたエリアには、新港地区、泡瀬地区、西原与那原(にしよなばる)地区があり、港湾区域(2万4000ヘクタール)は全国2位の広さを持つ。また、県から「国際物流拠点産業集積地域」に認定されている「沖縄・うるま地区」が含まれるほか、クルーズ船や大型…
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2024年06月号
【油津港】ファーストポート機能で玄関口に
22万トン着岸可の県最大の岸壁 クルーズ船誘致へ県市が連携 今年3月20日、独クルーズ船会社・ハパグロイド・クルーズが運航する豪華クルーズ船「オイローパ」が油津港(日南市)に寄港した。当日は乗客約350人を歓待するセレモニーを開催。河野俊嗣知事や髙橋透日南市長も出席し、歓迎のあいさつを述べた。その後、乗客は日本で唯一、野生馬が生息する都井岬(串間市)、江戸時代の武家屋敷や商人町が残る飫肥(おび)城下町、…
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2024年06月号
【北九州港】フェリー基地機能で物流問題対応
西日本最大の内航物流拠点 新門司にフェリー航路拡充 北九州港は、5市合併で北九州市が誕生した1964年に、外国貿易の門司港、国内流通の小倉港、鉄・石炭などの工業港の洞海港の3港を北九州港と呼称するようになった。その後、港湾地区は段階的に増えて、現在は、市の西側の響灘地区から、東側の新門司地区までを含め、北九州港は20地区で構成されている総称。港湾区域面積が全国第4位、臨港地区面積が全国第2位と港湾の規模が…
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2024年06月号
【博多港】日本海側航路の拡充が今後の鍵に
九州内輸入コンテナの5割 新潟とフィーダー航路開設 自動車・半導体産業が集積する九州の国際物流拠点として成長してきた博多港。東アジアに近接する立地的特性を生かし、自動車(新車・中古車含む)や自動車部品、ゴム製品(タイヤなど)の輸出で九州の経済を支えてきた。九州の港湾で取り扱われる輸出入コンテナのうち5割以上が博多港を経由する。 博多港を結ぶ国際コンテナ定期航路の数は、月間220便、44航路(今年5月1日…
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2024年06月号
【総論】次代に向け海運新時代へ整備着々
島国の日本で海運は、時代を問わず人とモノの重要な輸送手段を担ってきた。今後は、モーダルシフトや働き方改革への対応の必要性から、港湾に求められる機能や果たす役割が高度化・多様化する。各港湾は、立地する条件や周辺環境を踏まえながら、新たな海運時代の幕開けに対応しようとしている。 社会環境の変化を受けて 海運市場の拡大は必至に 国土交通省の資料によれば、輸送機関別にみた国内貨物輸送量に占める内航海運…