四季漫筆「『万葉集』とは何か~因幡(いなば)で考えた(上)」

 旧冬、山陰を旅し、大伴家持が国守を務めた因幡国庁跡と因幡万葉歴史館を訪ねた。長年の思いがやっとかなった。
 家持は天平(てんぴょう)宝(ほう)字(じ)2(758)年に因幡国守として赴任した。翌年元日は、…

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