九州の志士「近代日本の財政指導者『松方正義』」
2024年07月20日
薩摩藩出身の財務官僚で、日田県知事、大蔵大臣、内閣総理大臣を歴任した政治家、明治の元老、松方正義。日本銀行の設立や紙幣整理の「松方デフレ」や「松方財政」でも知られる経済通、近代日本の財政指導者・松方正義の激動の生涯をたどる。
苦難経て文武両道の志士へ
松方正義は、1835(天保6)年、薩摩藩士・松方正恭(まさやす)(善蔵・為親)と袈裟子(けさこ)の四男として鹿児島城下の荒田村(現鹿児島市下荒田)に生まれた。幼名金次郎、その後、正作、三之丞、一郎と改名…
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