【アルサーガパートナーズ】ワンストップの国産DXで社会課題解決へ

 流行の発信地“渋谷”に拠点を置くアルサーガパートナーズ(東京)はDX推進で高評価を受け、急成長を遂げているベンチャー企業だ。九州には2021年に熊本市に進出し、昨年9月に国内3拠点目となる福岡支社を開設した…

 アルサーガパートナーズは2016年の創業。当初からITサービスの開発を手がけ、19年からDX事業を開始したことで飛躍した。現在、東京・渋谷に本社を構え、創業9年で従業員は465人まで拡大している。同社の強みはコンサルティングから開発、運用、保守、プロモーション、ブランディングまで、下請け会社を活用せず、ワンストップでDXを推進できる点だ。幅広い知見と経験を持ったコンサルタントとエンジニアが400人以上在籍し、さまざまなニーズに対応でき、コストも抑えられる。
 そうした同社が21年に熊本市に、昨年には福岡市に進出。熊本市には同市で事業を展開していたフロンティアビジョンを吸収合併する形で進出した。フロンティアビジョンはホームページ制作やウェブマーケティングを手がけていたことから、そのまま事業を引き継ぎ、熊本支社ではプロモーションやブランディングを展開している。一方、福岡支社ではシステムエンジニアを積極的に採用し、システム開発をメイン事業としている。
 同社が福岡市に新たな開発拠点を設けた理由は「国産DX」の推進だ。近年、国内では外資系DX企業の勢力が拡大していることにより、外資へのロイヤリティーの支払いがかさみ、国益化につながっていない状況が続いている。これはデジタル赤字と呼ばれ、その金額は5.5兆円に上る。
 この現状を打破するには国産のIT人材育成による国産DXの創出、推進が求められる。同社は創業時から「人をつくる」という言葉と文化を大事にしており、ロイヤリティーがない日本発企業としてマーケットシェアを拡大していくことで、日本のデジタル赤字解消に挑戦している。その拠点として福岡市を選び、支社を開設した。

この記事は会員限定です。ログインすると続きをお読みいただけます。