九州大相撲伝「力道山光浩(2)」

敗戦を機に変貌した力道山

 1940(昭和15)年夏場所、15歳で初土俵を踏んだ力道山は、素直に親方や先輩の言うことを聞き、従順で礼儀正しい青年だった。猛稽古にも耐え、決してネを上げることがなかった。日本語はたどたどしく、濁音の発音…

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