働く父の背中

 棟方志功が画家を志して青森から上京したのは1924(大正13)年、21歳のときだった。納豆売りや靴直し、看板描き、印刷会社などで働きながら絵を描き、公募展に挑戦するものの、画壇に顔がきく師匠がいるわけでも…

この記事は会員限定です。ログインすると続きをお読みいただけます。